2012年6月11日月曜日

日本イベントと模擬国連とインターンのお話

友達と行ったバイクトリップでの写真。こんな黄色い自転車どこで見つけたのかって?自分で塗りました。笑
よっこらしょ、と腰をあげ久しぶりに日記をかいてみる。

オランダでは、日本でできなかったことをしよう、というのが留学を始めた頃に決めた目標のひとつでした。

つまり、あまり活動をしたり役割についたりすることはせずに、本を読んだり、勉強に時間を割いたり、言語の学習をしたり、のんびりしたり。

ところが私はやっぱりのんびりするというのが性分に合わないようで、いつの間にかいろいろなことに関わってしまっています。




ひとつめ。気付いたらライデンにある日本人のコミュニティ「若武者」の代表になってしまい、5月に震災復興支援の活動をしている団体を紹介してオランダ人と支援活動の「架け橋」にすることを目的をしてイベントを開催することに。カレーと枝豆を売り、売り上げは紹介団代に寄付。紹介団体のリンクは以下。
Power of Flowers(花の力) http://hananochikara.org/
希望の鉛筆プロジェクト http://kibounoenpitsu.jp/
Japan Art Donation  http://japanartdonation.org/
猫耳ぼうしプロジェクト www.facebook.com/Kattenmutsen
日本人はもちろん、こちらにいる日本に興味のあるオランダ人たち(ライデン大学はオランダ唯一の日本語学科がある大学として有名なのです)も巻き込んで一緒に準備していると、イベントのオーガナイズの仕方にも日本流をオランダ流があることに気付きます。日本人は細かいところまできっちりと計画する「用意周到」派。オランダではもっとフレキシブルな「臨機応変」という言葉が一番しっくりくるのではないでしょうか。




ふたつめ。5月にEuroModelUnitedNation、いわゆる模擬国連というものに参加してきました。Delegates from Leiden Universityとして参加するということで、オランダ人と一緒に今トレーニングをして臨んだのですが、さすがオランダ人、そしてさすが模擬国連経験者、みんな議論がうまい。はやい。ふかい。いわゆるプレゼンテーション能力、public speaking能力、そして議論を進める能力がずばぬけて高い。こういったパブリックスピーキングの練習は中学高校の頃から学校でよく練習をしてきたそう。よく「プレゼンテーションが下手」と言われる日本人は、彼らから学ぶことが多いのではないでしょうか。トレーニングで教わったコツの一部を紹介すると
1:pause(間)をうまく使う
次に言いたいことがすんなり出てこない時、well, ah, eh, などgap fillerを使うよりは、黙って間をつくる方が効果的。逆に間を使うと言っていることに重みがでる。
2:keywordのみをメモする
原稿をまるまる手元に置いておくのではなく、ある程度言いたいことをまとめたらキーワードを書き留めてスピーチに臨む。そうすることでアイコンタクトもとれる。説得力がでる。
3:クオート(格言)を使う
使えそうな格言、自分の好きな格言をリストにしておいて、臨機応変に使えると「なんかすげー」ってなる。笑

私はRio+20の会議の想定でthe delegate of Chinaとして参加したのですが、とにかく始めの間に積極的になることが大事だということを実感しました。模擬国連はつまり交渉の場なので、パワー関係、誰がリーダーシップを握るかというのは始めに決定されます。始めのうちに積極的なdelegateとして認識され、皆に信頼されると後からの交渉がずっと有利になります。
優秀なライデンdelegateたち。
開催地のマーストリヒトもすごくきれいな街でした。




みっつめ。今、ライデン大学で教授のアシスタントとしてリサーチインターンをさせてもらっています。テーマはClaims and facts on land, water and environment: socio-legal issues in Jatropha cultivation in NTT。簡単に言うと
「インドネシアでジャトロファ(バイオ燃料のもとになる植物)の栽培が導入されてるけど、実際のところ法制度とかどうなってるの?現地の人たちはどう思ってるの?」
ってことです。笑
これはライデン大学のリサーチ機関The Van Vollenhoven Instituteのリサーチプロジェクトの一環なのですが、このリサーチ機関、すごい。ロースクールの建物の4階に入ったとたん、インドネシアのオーナメントがいっぱい。インドネシアや開発法学関係の本、雑誌などもいっぱい。そしてそこにいるオランダ人教授のほとんどはインドネシア語がぺらぺら。半数はアラブ語がぺらぺら。(イスラム圏の国の法制度のリサーチも盛んなのです)
開発法学、環境、インドネシアと私にとって理想のインターンシップなので帰国まで精一杯やっていきたいと思います。



以上近況報告でした。そうそう、7月28日に関西、8月上旬に上京の予定です。みんな会ってね。