2011年8月9日火曜日

留学先に迷ったら


オランダ到着ー!

ってことで時は2011年。所はライデン。

第一印象を3ワードで表すと...

田舎。平ら。自転車天国。

うん、まさにこの3つ。

寮の周りには馬さんがのそのそしてるし

土地が平ら過ぎて果てしなく遠くまで見渡せるし

さすが自転車の国、ベビーカー付きの自転車まであります。笑

とにかく一歩足を踏み入れた瞬間からわかってました。

I'm sure I'll love it here.

寮もキッチンバストイレ共用のシェアハウスみたいな感じなんやけど、

ルームメイトがインドネシア人2人。

一人はカリマンタンで英語を、もう一人はジャワ島で法律を教えてる教師だって。

いやいや、楽しくなりそうです。笑

今はラマダーン中らしく、食事はこのあたりに住むインドネシア人みんなで集まってAM3:00とPM9:30にするらしいです。

18時間も何も口にしないなんて私たちには信じられないけど、

小さい頃から習慣にしてる彼女たちには普通のことらしい。




前置きが長くなりました。

再び留学についての質問を受けたのでここで共有します。

国ごとの大学の特徴について。

ここに書くことはあくまでも私の所感で、オスロ大学で法律を勉強するノルウェー人、ウプサラ大学やルンド大学で勉強するスウェーデン人•留学生に聞いた話、オスロで過ごした1週間の体験に基づくことなので、それをふまえて読んでくださいね。

○オランダ
メリット:非英語圏で英語の流暢さナンバー2
     多国籍(特にアムステルダムは、たしか在住外国人が最も多い街だったはず)
     ヨーロッパ圏では物価が安い方
     ライデンは法律で有名
デメリット:気候が悪い
      ドラッグ?アムステルダムは治安が良いとは言えないかも
その他の特徴:自転車王国
       元宗主国なのでインドネシア率が高い
       巨人の国

○ノルウェー
メリット:社会福祉を中心にいろんな面で進んだ国(識字率、平均寿命などで測る幸福度指数が世界1)
     法律もリベラルで学ぶ面がいろいろありそう
     非英語圏で英語の流暢さナンバー1
     街中に小さな広場、ベンチがあってどこでも読書できる
     治安よし
デメリット:寒い
      物価が高い
      人が比較的閉鎖的。友達をつくるのは時間がかかるかも
その他の特徴:ヨーロッパの中でも一目置かれる先進国
       フォーマルさよりもインフォーマルで自由に重きをおく印象
(スーツやハイヒールを履いてる人を滅多にみない...)

○スウェーデン
メリット:大学での勉強の仕方が特殊。日本と違って面白いかも
     留学生が勉強しやすい環境(留学してた友達の感想より)
     贅沢品は高いが、日用品は安いので学生の生活費は安くすむ
     環境政策が進んでいる(ウプサラ大学の方が環境政策については向いている印象)
デメリット:寒い
      スウェーデン語は難しいらしい
その他の特徴:人間性が日本人と似てシャイ
       The girl with the DRAGON TATOOっていう大ヒットした小説の舞台。今私も読んでるんやけどスウェーデンの地名がよくでてくるので興味がある人は面白いと思う。



こんな感じかな。
何か質問があればコメントに書くかfacebook(Hoko Horii)にメッセージをくれれば返信するようにします。

2011年8月2日火曜日

ノルウェーの結婚事情


30歳、女、独身。

この3ワードを聞いてあなたはどう思うでしょうか。

「かわいそー三十路にもなって誰にももらってもらえないなんて。もうすぐ干涸びるんじゃないかしら。」

ちょっとおせっかいな親戚のおばちゃんが

「この人、○○商事の代表取り締まり役なんですって。顔もヨン様似のイケメンよ〜〜〜」

なんて、お見合い写真を持ってくるかもしれません。



遅かれ早かれいつかは誰もが結婚する。

これが日本社会では当たり前。

だから40や50にもなってまだ未婚のままだと、人間性に欠陥があるんじゃないかとか、ゲイなんじゃないかとか噂が立ち始める。

取り残されないようにと、皆が結婚を急いでお見合いパーティーなんてのもうまれてくる。



さて。しかし、です。

「何故結婚するのか?」と自分自身に問いかけたことがあるでしょうか。

相手の人が好きだから?一生一緒にいたいから?子供がほしいから?

よーく考えてみると、どの理由も、結婚という形にしなくてもいいものばかりだということに気づきます。



ノルウェーでは、personal informationを示す時に、

married(既婚)、single(独身)、そしてco-habitant(同居)という枠があるそう。

最後のやつは、

「私たち、愛し合ってます。一緒に住んでます(子供もいます)。でも、結婚してません。」

っていう意味。

これは決して仲が悪いわけでもなく、ノルウェーでは極めて普通のことだとか...

しかも離婚率がなんと約60%。自由奔放...



私自身は初め、結婚していないのに子供を持つことが普通、子供をつれて再婚するのも普通、という”常識”が受け入れられず、

「子供のためには結婚すべきだし、一度結婚したら子供がいる限り離婚するべきじゃない」

って必死に主張してたんだけど、

彼らには違った考え方があって

「不仲の両親の下で育てられる子供と、離婚•再婚して仲良く暮らす両親をもつ子供と、どっちが幸せ?」

結婚しないでカップルのままでいることが多いのも、

結婚してもしなくてもそんなに変わらないし(変わるとしたら結婚式を挙げるか挙げないかくらい)

変わらないなら拘束のない方が自由でいいんじゃない、

という理由があるみたい。




「この人のことを、病める時も、苦しい時も、一生愛し続けることを、誓いますか?」

って神父さんに聞かれたら、私は

「いいえ、人間の気持ちはいつ変わるかわからないので、保証はできません。」

そう答えます。

でも、

「I can try to, if I'm with him.」

と言える人が見つかればいいなと思います。

一生愛しますと保証はできないにしても、少なくとも努力はすべきだと思うから。

お母さんとお父さんの遺伝子をひいた子供のために。