2011年9月19日月曜日

授業が始まって2週間が経ちました。


海外で暮らすって、予想以上にchallengingなことでした。

今までいろんな国に行ったことがある、って言ってもアジアを出るのは今回が初めてだし

6週間インドネシアにいたって言ってもホームステイだったからいつも助けてくれる人がいた

いやねひとつひとつはちっちゃいことなんだけどね。
(カメラが壊れたけど日本でないと直せないとか、オランダの銀行がいつまでたってもカードを送ってこないとか、Student IDのための写真撮影で機械に50回以上rejectされたとか、蚊取り線香がないせいで蚊にくわれまくって寝れないとか。こう並べるとほんまどうでもいい笑)

でもこういうことも海外生活の醍醐味のひとつなのかなって思います。


ホームシック? いやいやそんなわけないじゃないですか!




大学の授業はさらにchallenging。

さすが法律で有名な大学だけあって、世界中からかしこおい人たちが集まってきています。
(オックスフォードからの学生は英語、中国語、フランス語、ドイツ語、オランダ語が話せて今エジプトの法律と日本語を勉強してるっていう変人やし、クラスメイトにはもう法律のmasterを終えた人もいる。)

授業は3科目(EU law, European Migration Law, Moot Court International Public Law) なので、日本でとってた春学期19科目に比べたら楽勝やん♪って思ってたのが大間違い!

授業前に復習してくるのが前提、授業中は生徒がばんばん手を挙げて発言するの。
(たまにヒートアップすると手挙げずに好き勝手しゃべる人もいるくらい。笑)

授業中に寝る?No way! あのクラスで寝て注目をあびるくらいなら家帰って寝ます。

そして初回の授業からassignment、「じゃあこのテキスト100P, case4つ読んで設問に答えてきてね。レポートの提出期限は3日後です。」

きた!こういうの待ってた!

とは思う反面、週末返上で図書館にこもる日々が続いております。笑

日本とは全く違うこの勉強の仕方に慣れるのもまた1つのchallenge。

みんなに理解してもらいやすく話すためにget rid of Japanese English(私の場合はOsaka Englishか。笑)するのもまた1つのchallenge。
(English Pronunciation in UseっていうCambridge出版の本でちょっとずつ。発音練習したい人にはこれおすすめです。)

中国人3人のルームメイトとの共同生活でいろいろとnegotiateするのも1つのchallenge。

50回写真を取り直すのも1つのchallenge....?
(あの機械は絶対西洋人の顔の形にあわせてつくられてたんだと思う。私の顔が丸いからって、別にrejectしなくてもいいじゃんねえ...)




「I am a challenger. 」


留学志望書の冒頭にこの一文を書いた自分を裏切らないように肝に命じたいと思います。






2011年9月5日月曜日

はじまりのにおい



世界で最もinternationalな都市、アムステルダム。

売春、ドラッグなどかなりクレイジーなイメージを持っている人もいると思いますが

(この写真のゲイのおじちゃんたちが余計そのイメージを助長してるって?これは年に一度世界中のゲイが集まるゲイパレードの時の写真なので普段はこんな感じではないです。笑)

実はこの街、世界178カ国から来た人が住んでいるんです。

178/193(国連加盟国数)でっせ!?むしろあとどこから連れて来たらパーフェクト達成?って感じですよね。


オープンで自由な雰囲気、立地、政策、言語などいろいろな要因が合わさって世界1国際的な街になったのでしょう。

大学でのオリエンテーションのグループのメンバーの10人でさえアメリカ、スコットランド、アイルランド、ポーランド、ギリシャ、キプロス、韓国、中国、ノルウェー、スイスからの学生。私の日本を入れると11国籍です。ライデンだって負けてない。笑





しかし最近オランダの移民政策に変化が見え始めているそうです。

Geert Wildersという名前を聞いたことがあるでしょうか。
 (発音注意。オランダ語のgの発音は喉に詰まった蛙を吐き出す感じです。ほら練習してみましょう)

彼は反イスラム派で有名なオランダの政治家で、少し前の9.11に関する式典の際にわざわざアメリカへ行ってタワー近くの「モスク建設反対」の主張を述べたことが彼の性格と政治的見解をよく表しています。

http://www.geertwilders.nl/(彼本人のサイト)


「I don't hate Muslim, I hate Islam.」



こんなことを平気で言ってしまう彼にヒトラーを重ねてしまうのは私だけでしょうか。


一部のオランダ人の間では彼も人気があり、

人々も”移民政策厳重化”を支持する傾向にあるようです。


実際にオランダの長期VISAを取得するにはオランダ文化テストを受けることが必須だったり。

元植民地であったインドネシア人(彼女の旦那さんはオランダ人)でさえ、そのテストをパスしないと オランダに来れなかったそう。


低賃金の移民の存在による就職難の悪化、治安の問題、文化の違い、など移民によって起こる問題もあるけれど

その国の経済が移民の労働力によって支えられている部分もあるという点

昔労働力を得るために強制的に移民を連れて来たことの名残であるという点

就職における不利→貧困→犯罪に繋がるという負の連鎖がある点

これらの点もみて移民政策について考えていかなきゃなあ。

といってる間に明日はEU法、明後日はEU Migration Lawの授業。わくわく!

世界一怠惰な国?フランス



http://www.businessinsider.com/are-the-french-the-most-productive-people-in-the-world-2009-8

”フランス人は世界一生産的な人種である”

こんなフランスらしいタイトルから始まるこの記事。

統計の結果、実働時間が最も短いのがフランス人ということから始まり

”そのわりにはGDPがんばってんじゃん、フランス。”

というのがこの記事の要約。

(あれ、要約適当すぎるって?わかりやすくしてるんですってば!英語やけど中を読んでみることをおすすめします)


つまり一時間あたりに生産する経済価値が最も大きいのがフランスってこと。

そんなlazyでcoolなフランス人にあやかろうと、この夏はジュネーブ近くにあるAnnecyというところで2週間のvacationを過ごしました。





Annecyってこんなところ。

ハイキングする山があり、パラグライダーする空があり、泳いだりセイリングをする湖があり、自転車で何時間も道をゆくバイキングロードがあり。

アウトドアアクティビティが好きな人にはぴったりのところ。

そしてチーズやワインがおいしい。



上の写真は手作りのキッシュ。これでもか、ってくらいチーズいれます。グリーンピースと白ワインと一緒に。

下の写真は毎日朝ご飯に食べてたクレープ。中にチーズが入っていたり、nuttela(ヘーゼルナッツとチョコをミックスしたクリームみたいなやつ)とバナナを挟んで食べたり。

昼ご飯でも構わずワイン。もちろん夜ご飯にもワイン。そして寝る前にもういっぱいワイン。

フランスではワインはアルコールとはみなされていないようです。笑

(実際にワイングラス2杯までなら飲んでから運転しても違法じゃないの。これは法律で決まっています)

法律といえば、年間5週間の休暇をとることも法律で決まっていて

(正確に言うと、会社が従業員に5週間の休暇を与えることが決まっている)

夏に2〜3週間の休暇を家族と過ごすのが慣例です。

その休みの過ごし方もフランス人らしくって

好きなだけ寝て

好きなだけ食べて

好きなことを好きなだけする

っていう、まさにただ”怠惰”に過ごしているだけのように見えるんだけど

ここに”世界一生産的”なフランス人の秘訣があります。

私も実際にvacationを過ごしてみて、例に習って好きなように生活してたわけですが

この春学期はこのvacationのために鬼のような時間割をこなしたし

今から始まるライデン大学での新学期もがんばろうという気になります。

人間の集中力には限界があって

たまに休ませてあげる方が効率がよくなる。

日本のサラリーマンみたいにダラダラ朝から真夜中まで残業しても

集中して仕事をして5時に切り上げてその後は自分や家族との時間を過ごしても

こなした仕事量が違うと誰が言えるでしょう。







Work hard, rest hard.

これが世界一の生産性の秘訣なのかもしれません。