ライデン大学の授業はスケジュールがとても不規則です。
あるコースは学期はじめに始まって学期半ばに終わったり、
はたまた別のコースは学期半ばに始まって学期終わりにテストがあったり。
examのretakeがない限り学期終わりは暇なのです。
というわけで1月に授業が全くない!
暇でいることができない私。フランスで1ヶ月間語学学校に通うことに決めました。
目的はもちろんフランス語の練習とフランスのパンとワイン。
けど私にとっての一番大きな目的は ”語学コンプレックスを克服すること” でした。
というのも自分の頑固な性格と耳の悪さゆえに語学の習得ができない(関東に2年半いても関西弁は活き活きしてるし、英語も日本語の発音がぬけないし。)というコンプレックスがあったから。自分の苦手分野に分類していました。
フランス語は発音が難しく、文法もややこしいので私にとってコンプレックス克服という意味ではパーフェクト。
よし、ぼんじゅーるで行ったろやないか!
と意気込んで行った初めてのクラス。
• • 。
何もわからん。
そうなんです、独学で文法をやっていたせいで読む、書くはある程度できるため、web test(読み書きのみ)の診断でそこそこのレベルのクラスに入ってしまったんです。
高校の時からフランス語をやっている子、既にフランスで1年間生活している人、スペイン語イタリア語母語者(フランス語と似ているのでadvantageなんです。)....
その人たちのレベルに合わせて話す先生、説明も全てフランス語で行われる授業、jokeを交えてテンポよく進む会話...(もちろん皆が笑うところで私はポカーンです)
最初の1週間は毎日授業後はお腹がいたかった。笑
家に帰ってフラットメイトと英語でしゃべれるのが本当に幸せだった。
でもそこで諦めたら負けや!ってことで
Anki(自分でカスタマイズできる辞書。語彙増強におすすめ)
http://ankisrs.net/
BBCのフランス語学習プログラム(Ma Franceってやつでリスニングを強化するのに使った)
http://www.bbc.co.uk/languages/french/
podcast(歩きながらとか移動中でも聞きながら練習できるのがいい)
Ajourd’hui Japon(日本の時事をフランス語で書いてあるweb新聞。reading用)
http://japon.aujourdhuilemonde.com/
あとは授業中わからなかった単語は日本語でメモして後でフラットメイトに聞いたり
何も買いたくないのにパン屋さんに行ってクロワッサン1つ注文してみたり
2週目には何について話してるのかくらいはわかる
3週目には会話を理解でき、質問できる
4週目には発言、会話できるようになりました。
初め私が何もわからないのを察してかずっと
「Hoko, Ca va ? (大丈夫?)Tu Comprends? (わかる?)」
って聞いてくれていた先生も、最後の授業で
「早く進歩したね。」
って声をかけてくれました。
もちろんまだまだjokeで笑えないとか発音がむちゃくちゃとか課題はいっぱいあるけど、
語学コンプレックスは克服できた、はず。(発音コンプレックスは健在です。笑)
1ヶ月フランス語を学んで、習得したことといえばもちろんフランス語の基礎なんだけど
語学(学習)の性質ということについてもいろいろと学ぶことがありました。
例えば語学がもたらす”幅を広げる”可能性の話。
よく”自分の世界を広げるために語学を勉強しなさい”っていうけど、
それは”コミュニケーションできる人が増える→いろいろな人と情報交換できる”
っていう意味で解釈してたんです。
でもそれだけじゃなくて
いろんな語学をマスターすると自分の中の考えの幅が広がる
っていうことなんだなって。
ジョージ=オーウェルの1984を読んだ人はわかると思うけど、
小説に出てくる全体主義国家を目指す国では、単語数は最小限、シンプルで、その内容もニュートラルでないNewSpeakという言語が開発されています。
NewSpeak開発の目的は”国民の自由な思想を制限するため”。
言語って、それくらい思想のために大切なんです。
例として語学学校で会ったコロンビア人の男性とその妻のフランス人の会話を挙げると
彼ら、英語フランス語スペイン語を交えてナチュラルに会話するんです。
英語フランス語日本語で例を挙げると
「I bought みかん au supermarché」 笑
なんでそうなるのか聞くと、
「3つの言語の中で一番言いたいことに近い(suitする)言葉をピックアップしてるの」
という答えが。
それぞれの言語にはそれぞれ特徴があって、独自の語彙もあって、この言語でしか表現できないっていう場面に最近よく出くわします。
考えてみるとそういう言葉はよくその言語を使う国の文化を表しているからまた面白い。
あとは能動的語彙と受動的語彙。
受動的語彙っていうのは聞いたり読んだりすれば理解できる語彙。
能動的語彙っていうのは自分が書いたり話したりする時に使える語彙。
上で紹介したAnkiで語彙は増えるんだけど、会話になるとなかなかそれが浮かんでこない...っていうことがよくありました。
ただ語彙を増やす、って目的を設定するんじゃなくて、
自分がその語学でしたいことに合わせて受動的、能動的語彙の区別を意識して語彙を増やしていくと効率的。
リヨンからパリに帰る電車の中でたまたま会った映画監督さんが解釈してた日本画の通訳をしたり
パリでスーツケースの足を1つなくしたり
ハーグで電車を乗り間違えて朝の5時に3時間彷徨ったり
いつも通り(?)のハプニングだらけの旅の終わりでした。
ライデンに帰ったら気温はマイナス5度で、河が凍ってました。
あと数日したら河でアイススケートできるようになるらしい。
あるコースは学期はじめに始まって学期半ばに終わったり、
はたまた別のコースは学期半ばに始まって学期終わりにテストがあったり。
examのretakeがない限り学期終わりは暇なのです。
というわけで1月に授業が全くない!
暇でいることができない私。フランスで1ヶ月間語学学校に通うことに決めました。
目的はもちろんフランス語の練習とフランスのパンとワイン。
けど私にとっての一番大きな目的は ”語学コンプレックスを克服すること” でした。
というのも自分の頑固な性格と耳の悪さゆえに語学の習得ができない(関東に2年半いても関西弁は活き活きしてるし、英語も日本語の発音がぬけないし。)というコンプレックスがあったから。自分の苦手分野に分類していました。
フランス語は発音が難しく、文法もややこしいので私にとってコンプレックス克服という意味ではパーフェクト。
よし、ぼんじゅーるで行ったろやないか!
と意気込んで行った初めてのクラス。
• • 。
何もわからん。
そうなんです、独学で文法をやっていたせいで読む、書くはある程度できるため、web test(読み書きのみ)の診断でそこそこのレベルのクラスに入ってしまったんです。
高校の時からフランス語をやっている子、既にフランスで1年間生活している人、スペイン語イタリア語母語者(フランス語と似ているのでadvantageなんです。)....
その人たちのレベルに合わせて話す先生、説明も全てフランス語で行われる授業、jokeを交えてテンポよく進む会話...(もちろん皆が笑うところで私はポカーンです)
最初の1週間は毎日授業後はお腹がいたかった。笑
家に帰ってフラットメイトと英語でしゃべれるのが本当に幸せだった。
でもそこで諦めたら負けや!ってことで
Anki(自分でカスタマイズできる辞書。語彙増強におすすめ)
http://ankisrs.net/
BBCのフランス語学習プログラム(Ma Franceってやつでリスニングを強化するのに使った)
http://www.bbc.co.uk/languages/french/
podcast(歩きながらとか移動中でも聞きながら練習できるのがいい)
Ajourd’hui Japon(日本の時事をフランス語で書いてあるweb新聞。reading用)
http://japon.aujourdhuilemonde.com/
あとは授業中わからなかった単語は日本語でメモして後でフラットメイトに聞いたり
何も買いたくないのにパン屋さんに行ってクロワッサン1つ注文してみたり
2週目には何について話してるのかくらいはわかる
3週目には会話を理解でき、質問できる
4週目には発言、会話できるようになりました。
初め私が何もわからないのを察してかずっと
「Hoko, Ca va ? (大丈夫?)Tu Comprends? (わかる?)」
って聞いてくれていた先生も、最後の授業で
「早く進歩したね。」
って声をかけてくれました。
もちろんまだまだjokeで笑えないとか発音がむちゃくちゃとか課題はいっぱいあるけど、
語学コンプレックスは克服できた、はず。(発音コンプレックスは健在です。笑)
1ヶ月フランス語を学んで、習得したことといえばもちろんフランス語の基礎なんだけど
語学(学習)の性質ということについてもいろいろと学ぶことがありました。
例えば語学がもたらす”幅を広げる”可能性の話。
よく”自分の世界を広げるために語学を勉強しなさい”っていうけど、
それは”コミュニケーションできる人が増える→いろいろな人と情報交換できる”
っていう意味で解釈してたんです。
でもそれだけじゃなくて
いろんな語学をマスターすると自分の中の考えの幅が広がる
っていうことなんだなって。
ジョージ=オーウェルの1984を読んだ人はわかると思うけど、
小説に出てくる全体主義国家を目指す国では、単語数は最小限、シンプルで、その内容もニュートラルでないNewSpeakという言語が開発されています。
NewSpeak開発の目的は”国民の自由な思想を制限するため”。
言語って、それくらい思想のために大切なんです。
例として語学学校で会ったコロンビア人の男性とその妻のフランス人の会話を挙げると
彼ら、英語フランス語スペイン語を交えてナチュラルに会話するんです。
英語フランス語日本語で例を挙げると
「I bought みかん au supermarché」 笑
なんでそうなるのか聞くと、
「3つの言語の中で一番言いたいことに近い(suitする)言葉をピックアップしてるの」
という答えが。
それぞれの言語にはそれぞれ特徴があって、独自の語彙もあって、この言語でしか表現できないっていう場面に最近よく出くわします。
考えてみるとそういう言葉はよくその言語を使う国の文化を表しているからまた面白い。
あとは能動的語彙と受動的語彙。
受動的語彙っていうのは聞いたり読んだりすれば理解できる語彙。
能動的語彙っていうのは自分が書いたり話したりする時に使える語彙。
上で紹介したAnkiで語彙は増えるんだけど、会話になるとなかなかそれが浮かんでこない...っていうことがよくありました。
ただ語彙を増やす、って目的を設定するんじゃなくて、
自分がその語学でしたいことに合わせて受動的、能動的語彙の区別を意識して語彙を増やしていくと効率的。
リヨンからパリに帰る電車の中でたまたま会った映画監督さんが解釈してた日本画の通訳をしたり
パリでスーツケースの足を1つなくしたり
ハーグで電車を乗り間違えて朝の5時に3時間彷徨ったり
いつも通り(?)のハプニングだらけの旅の終わりでした。
ライデンに帰ったら気温はマイナス5度で、河が凍ってました。
あと数日したら河でアイススケートできるようになるらしい。